SOR 03
エンディングG
銀山 が投票で拘束されており
白石 と 緑川 が 金子 を指定しておらず
読書部屋の暗号を入手し
黄瀬 がその先のページの内容を知っており
黄瀬 が自分を「伝説の楽器」と認識している
※以下のエンディングは
「黄瀬」のプレイヤーに読んでもらいましょう

地底の古文書を呼んだ黄瀬は、意を決して話し出す。
「もしかしたら、察している人もいるかもしれないけれど……」
皆の視線が集中して、私は思わず逡巡した。
真実を話したら、皆が虹村のように私を利用しようとするかもしれない。
けれど、この古文書が私の本能に訴えてきているのだ。「歌え」と。
「『神の声』の正体、私なんだ」
驚きの表情を浮かべる者、剣呑な目つきで睨みつけてくる者、
興味がなさそうな者、様々な視線が突き刺さる中、私はすべてを説明した。
お母さんが、SOR学園のOBで、有名なオペラ歌手だったこと。
自分もSOR学園に憧れて入学が決まった頃、お母さんが死んで、学費が払えなくなったこと。
自分の性をお金に変えたこと。
その場面を虹村に見られて、利用されてきたこと。
話している最中に、ボロボロと涙が零れ落ちた。
私は、自分が思っていたよりも傷ついていたことに、今頃になってようやく気付いた。
「私は……『伝説の楽器』ってやつなんだよね?」
誰の反応も返ってこなかったけれど、私は涙をぬぐって古文書を指さした。
「そこに書かれていたことにまちがいがないなら『伝説の楽器』が歌うことで、何かが起きるんだよね」
そうだ、私は見てみたい。
誰かに奪われた歌ではなく、私自身の喉を震わせた歌が、素敵な奇跡を起こすところを。
誰も、何も言ってはくれなかった。
けれど、注がれる視線に期待の熱が込められたように感じる。
私は大きく息を吸い込む。歌い始めたのは、昔お母さんに教えてもらった、一番好きな歌だった。
※再生の際にはボリュームにご注意ください
空気が震え、大きな大きな穴が地面に開いた。
そこに暖かな陽の光が降り注ぎ、闇を薙ぎ払っていく。
地の底まで、光が伸びた時、別たれた世界が再びひとつになる。
あとがき
マーダーミステリー、SOR学園「かるた様」をプレイしていただき、ありがとうございました。
本作は「SOR学園」と呼ばれる大きな設定の中で、マーダーミステリーのシナリオを組み上げた作品です。
シナリオに重きを置いた前作「ゴーストプレイヤー」と趣向を変え、ギミックを増やしてマーダーミステリーとしてのゲーム性を重視して作成してみましたが、いかがでしたでしょうか?
「楽しかった」と思っていただけた方には、是非とも第一作「無人の放送室」、前作の「ゴーストプレイヤー」そしてこれから作成される予定の「SOR学園シリーズ」をプレイしていただければ幸いです。
さて「かるた様」のシナリオについて、真相を簡単に語りたいと思います。
まず、お互いのキャラクターについて開示すれば、銀山と紫藤が「地底人」であることがわかると思います。
銀山は、地底と地上を繋ぐ「ゲート」を開く為、生贄を用いた儀式を行おうとしていました。そのためには「伝説の楽器」を生贄に捧げる必要があります。銀山は、誰もを魅了し「神の声」とまで称えられる歌声を持つ「虹村」を「生きた伝説の楽器」と思い込み、彼女を殺害して儀式を遂行してしまいます。
しかし、儀式を行い生贄を捧げたにも関わらず「ゲート」は開きませんでした。「虹村」は「伝説の楽器」ではなく、彼女が動画投稿サイトにアップして「神の声」と讃えられていた歌声は、本当は黄瀬のものでした。「生きた伝説の楽器」の正体は黄瀬だったのです。
一方、金子は「罪人を罰するダークヒーロー」に憧れる奇人であり、そのために過去、何人かのSOR学園生徒を殺害しています。白石は金子の凶行を察しながらも静観を続けていましたが「虹村」への殺害に関与していた場合、金子を自らの手で罰しようと考えていました。
緑川には以前、恋人がオカルト研究会の合宿に参加し、失踪したという過去があります。失踪の原因を突き止めようと合宿に参加しましたが、恋人は既に金子の手によって殺害されてしまっています。
その他の人物も何かしらの秘密を抱えておりますので、よければ感想戦を行い、情報を開示しあってみてください。
また、今回は暗号の要素を取り入れましたが、解読することができましたでしょうか?
SOR学園の世界観について曖昧な表現で語っておりますので、よければ解読を行い、そちらの考察も行ってみてください。
今後、SUSHI LABはSOR学園以外のマーダーミステリーシリーズや、インディーズゲームのリリース等、精力的に活動の幅を広げていく予定となっております。
多くの人々を楽しませられるようなコンテンツを生み出していきますので、今後とも私達の活動に目を向けていただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。




