七不思議002
コントラベーシスト
SOR学園3年生の男子生徒。
「ゴーストプレイヤー」ではコントラバスを担当している。
軽薄でナンパな遊び人で、女子からは当然、男子からも敬遠されることが多い。
※以下は自己紹介の際のセリフになります。
「俺は3年のコントラベーシストだ。
どうせ、俺が怪しいって思ってんだろ?
お前らが考えてることなんて、わかってんだよ。」



あなたの正体
※あなたは薬物を使用しています。
俺みたいな落ちこぼれの半端者にだって、純粋な子供時代はあった。
習い事の楽器教室で、大人達から「天才だ」とおだてられた俺は、自分の才能を疑うことなく 成長し、世界最高峰の音楽校「SOR学園」に入学し……天才と凡人の差を思い知った。
本物の天才と呼ばれる連中が持つ「才能」と、常軌を逸した「努力」は、どちらも俺の心を 砕くのに十分だった。
だから、俺はがんばることをやめた。
一度、楽な方に流れれば、堕ちていくのは早かった。
二年生になるころには、俺は学園の中でも 有名な問題児になっていた。
タバコや酒、ドラッグ、女……クズが好むあらゆる遊びに手を染め ながら、そんな生活を送っている自分より下手な奴らを見下して、自尊心を保った。
転機が訪れたのは、三年に上がってすぐの頃だった。
俺は、SOR学園の生徒だけで結成されたクラシック音楽グループ 「ゴーストプレイヤー」の演奏家として誘われたのだ。
学園内でも美女として有名な二年の ピアニストちゃん 、可愛い感じの一年生 マネージャー と チェリストちゃん が所属してるということもあって、俺は二つ返事で加入を決めた。
コントラバスの演奏家自体が少なく、俺以外の生徒を誘っても色よい返事がなかったというのが 俺が「ゴーストプレイヤー」に誘われた真相らしいが、理由なんてどうでもよかった。
なんせ、ピアニストちゃんは世界的に有名な演奏家だし、天才と名高い ヴァイオリニスト もいる。このグループで活動すれば、金も名声もそれなりに手に入るはずだ。
活動が始まって、足を引っ張らないように楽器の練習を再開した。
とっくの昔に捨てたはずの夢が、再び心に火を灯す。何度も自分に言い聞かせた。
「俺に、夢を見るほどの才能はない」と。
でも、思ったよりも活動は上手くいって……。
もしかしたら、こいつらと一緒なら……そんな風に思い始めたころだった。
マネージャーから、誰もいないレッスン室に呼び出され、今までの悪事について 問い詰められた。
黙っている代わりに、酒も、タバコも、ドラッグも、全てやめろと 忠告された。
「もちろんやめる」とうなずいたが……俺は、やめられなかった。
だって、仕方ないだろう。こいつらのような恵まれた奴らが俺の心を壊したくせに 逃げ場所まで奪おうっていうのか。
そうだ、俺のような凡人とこいつら天才は、 根本的にちがう生き物なんだ。
俺の気持ちは、こいつらにはわからない。 そう思ってからは、やっぱり俺は「楽な方」に流れていった。
しかし、ドラッグのことについてマネージャーに証拠を握られたのはマズい状況だ。
今は許してもらえているが、グループからクビを切られた時、すべて明るみに出てしまう。
その前に何とかしないと……どうするべきか考えている時に「伝説の楽器」についての 噂を聞いた。
手に入れれば、どんな願いも叶うというオカルトじみた噂だったが、 人生の袋小路にいる俺が縋るにはちょうどいいだろう。
メンバーの中で一番御しやすいチェリストちゃんを唆して、楽器探しを手伝わせる。
彼女はヴァイオリニストの奴に片思いしているから、「ヴァイオリニストを自分のものにしたいだろう」と持ちかければ楽勝だった。
マネージャーの監視の目が厳しくなるかと思ったが、幸運なことに、 活動開始からしばらく経ってゴーストプレイヤーは空中分解気味だ。
ヴァイオリニストは いつも苛々しているし、ピアニストちゃんとマネージャーは上手くいってない。
おまけにマネージャーには「ゴーストプレイヤー」の活動のために、様々な悪事を働いているという噂が立ちはじめた。運は俺に味方してる――そう思っていた。
だが、ある日、マネージャーから連絡が入った。 「伝説の楽器を入手する方法を見つけました。明日の放課後、レッスン室に集合してください」 まさか、あの女が伝説の楽器を狙っていたなんて……。
しかし、俺は必ず伝説の楽器を奪い取ってやると決心した。 今まで、さんざん天才達に先を越されてきた。もし伝説の楽器が手に入れば そのすべてをひっくり返せるのだから。
所持品
マネージャーの
スマホ
ホーム画面にはゴーストプレイヤーが 集合した写真が使われている。
怪しい薬
表面にバツ印がついた薬物。 鎮痛剤としても、娯楽用としてもつかわれる。
恨み節の手紙
「お前を殺してやる」と書かれている。 女性らしい筆跡だ。
あなたしか知らない所持品の情報
■マネージャーのスマホ:「薬物使用」の証拠が入っていた。処分する必要がある。
■怪しい薬:鎮痛剤としても、娯楽用としてもつかわれる薬物。用途はわからないが、マネージャーも俺と同じ薬物を使っていたようだ。
■恨み節の手紙:お前を殺してやる、などと書かれている。ただの遊びのつもりだったが、どうやらかなり恨みを買ってしまったらしい。
当日の行動
俺は五限課程をさぼり、レッスン室へと向かった。集合時間になる前に、マネージャーから「伝説の楽器を入手する方法」を盗み出せるのならば、それに越したことはないからだ。
俺とチェリストちゃんが調べたところによると「伝説の楽器」を手に入れるためには「鍵」となるものが必要らしい。 マネージャーが「鍵」を手に入れて何処かに隠しているとしたら、場所はゴーストプレイヤーが普段、活動場所にしているレッスン室である可能性が高い……と考えていたが、それらしいものは何一つ見当たらなかった。
しばらくして、 五限課程修了のチャイムが鳴る。
せめて何か情報を得られないか、と部屋に 置いてあったPCを起動し中を調べる。
すると、 「A」という名の生徒に関して、事細かに 調査しているデータが残ってい た。
レッスン室は、授業のときを除いてゴーストプレイヤーが 主に使っている場所だ。
であれば、これはメンバーの誰かが調べたものだろう。 たしか「A」は同じ学年で、行方不明になったと噂が流れている。
不思議に思っていると、廊下の方からレッスン室の方へ向かってくる影が見えた。
咄嗟に部屋を出て楽器保管庫に移動する。マネージャーやビオリストに見られたら「伝説の楽器」を探しているのがバレて、警戒されるかもしれないからだ。
仕方なく、楽器保管庫で「伝説の楽器」の捜索を続けた。木を隠すなら森に、とは言うが
やはりここにもそれらしいものは見当たらない。
耳を澄ますと、レッスン室で話し合う声がかすかに聞こえてくる。
自信はないが、片方はマネージャーのように聞こえる。もうひとり誰かいるのか、それとも電話でもしているのか……何を話しているかは全く聞こえず、苛々が募る。
俺は持っていた薬物を取り出し、口に放り込んだ。
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意識がはっきりしてきた。口の中がカラカラに乾き、頬によだれが垂れている。
鉛のような体を起こすと、 いつの間にか降り出した雨が窓を叩いていた。
少し時間が経ってしまったらしい。
意識が飛ぶほどトリップしたのは初めてで、動揺を抑え込み ながらふらふらと立ち上がると、今度は楽器保管庫に誰かが近づいてくる足音が聞こえた。
急いで物陰に逃げ込み息をひそめる。
こんな状態を見られたら、一巻の終わりだ。
後からやってきたのは、ピアニストちゃんだった。しばらくしてビオリストが合流し、ふたりで何かを話している。途中、ピアニストちゃんが自分の鞄の中を漁り始めたところで不意にピアノの旋律が聞こえてきた。
レッスン室のほうから聞こえてくるが、もしかしてマネージャーが弾いているのだろうか?
ピアニストちゃんとビオリストは二、三言やり取りした後、楽器保管庫から出ていった。
安堵のため息をついて、物陰から出る。薬物の効果は、どうにか落ち着いてきた。
伝説の楽器の捜索を続けなければ……。
マネージャーかビオリストに探りを入れられればいいが俺が聞いても警戒されるだけだろう。
ピアノの旋律を聴きながら、チェリストちゃんに連絡を送る。
「みんなで集まる前に、伝説の楽器についてマネージャーから情報を引き出したい。 マネージャーはレッスン室に居るみたいだから、すぐに向かって伝説の楽器を手に入れる 方法について探りを入れてくれ」 と頼むと、チェリストちゃんから了解の返事が返ってくる。
相変わらず都合のいいやつ。
半ば呆れながら、俺は楽器保管庫から出た。
すると、ヴァイオリニストがレッスン室に向かうのが見えた。
ヴァイオリニストがいると、チェリストちゃんが伝説の楽器について探りを入れる邪魔になるかもしれない。
俺は慌てて レッスン室に入ろうとするヴァイオリニストを呼び止めた。
「相談がある」と音楽ホールに誘うと、怪訝そうにしながらもヴァイオリニストは俺についてきた。
音楽ホールに到着した俺は、時間を稼ぐためマネージャーから嘘の噂を流されているのだとヴァイオリニストに相談した。当たり前だが、こいつは俺の言葉を信じていないようだ。
「自業自得だ」吐き捨てるように言われ、おもわずカッとなる。
胸倉をつかみ上げた後、こんなところで問題を起こすわけにはいかないとすぐに冷静になった。
俺は、怒ったふりをつづけてヴァイオリニストを押しのけ、音楽ホールを離れた。
レッスン室へ戻る道すがら、チェリストちゃんから連絡が入った。
どうやら、伝説の楽器について探りを入れるのに失敗したらしい。
少しがっかりしながらレッスン室に入ると、マネージャーがピアノ盤に突っ伏していた。
最初は寝ているのかと思ったが、顔を覗き込んだ後、それが死体であることに気づいた。思わずしりもちをつくと、見覚えのある薬物がバラまかれているのに気づく。
もしかして、マネージャーも薬物中毒者だったのだろうか?
俺は急いでマネージャーの鞄を漁る。スマホを取り出すと、回収して部屋を出た。
この中には、俺が薬物を常用している証拠が入っている。これさえあれば、ひとまず警察の厄介になる展開は避けられそうだ。あとは、マネージャーが殺されたと通報するべきだろうか……いやそうすれば、間違いなく一番最初に疑われるのは俺だ。
少なくとも、第一発見者になるのは避けたい。そう考えて、レッスン室を離れ廊下の物陰に身を潜めた。
しばらく待機していると、 ヴァイオリニストの悲鳴が聞こえてきた。
上手に立ち回らなければ……誰が犯人か知らないが、こんな犯罪をなすり付けられてたまるか。
時系列まとめ
【五限終了のチャイムが鳴る前】
レッスン室で「伝説の楽器」の「鍵」を探す。
【五限終了のチャイムが鳴った】
PCを調べる。「A」という名の生徒に関しての調査データを発見。
廊下から何者かがやってくる気配を感じ、楽器保管庫へ移動。
・少しして……
楽器保管庫でも「伝説の楽器」の調査を続けたが、成果はない。
レッスン室では、マネージャーと何者かが会話していた。
薬物を使用。
【???】
いつの間にか雨が降り始めていることに気づく。
足音が聞こえたので身を隠すと、楽器保管庫にピアニストが入り、しばらくして
ビオリストも現れ、二人で話し合う。
【ピアノの演奏が始まった】
ピアニストとビオリストが楽器保管庫を出ていったあと、チェリストに対し
レッスン室に居るマネージャーから情報を引き出すよう依頼。
楽器保管庫を出ると、ヴァイオリニストがレッスン室に入ろうとしていたので、
邪魔になると考えて慌てて止める。相談があると、音楽ホールに誘った。
・少しして……
音楽ホールでヴァイオリニストに「マネージャーから誹謗中傷に当たるような噂を流された」と相談する。自業自得と言われ、怒ったふりをしてその場を後にした。
レッスン室に向かう最中、チェリストから伝説の楽器について情報を引き出すのに失敗したと連絡が来るはいる。その後、レッスン室に入り、マネージャーの死体を発見した。
マネージャーの私物からスマホを回収して部屋を出て、物陰に身をひそめた。
【ヴァイオリニストの悲鳴が聞こえた】
レッスン室に入ると、すでにメンバーがそろっていた。
全体 MAP
あなたの秘密
①
俺が薬物を常用していることについては、隠し通さなければならない
あなたの目的
①
自 分が犯人として拘束されない
あなたが事件に関与していないと偽装し、アリバイや証拠を集め、自分を犯人として疑われないように努力しましょう。他のプレイヤーにあなたのアリバイを確認させ、矛盾がないように注意しましょう。
②
犯人を見つける
真犯人を見つけ出すことは、あなたが疑われないようにするために必要なことです。犯行の手法や動機を解明し、事件の真相を明らかにしましょう。
③
薬物を使用していたことを隠し通すこと
当然、こんなことが明るみに出てしまえば、あなたの人生はおしまいです。
④
伝説の楽器を手に入れる
これさえあれば、すべてが解決します。あなたの人生は、天才達よりも豊かになるでしょう。
行動指針
①
ピアニストの味方をする。ピアニストを味方に引き込むために説得する。
美しいピアニストと仲を深めるためにも、ピアニストは味方に引き込んでおきたい。そのために「自分は味方だ」とアピールし、アイテムの情報をひとつ開示する。
ゲームプレイのヒント
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SORMM Vol.02 ゴーストプレイヤー
あらすじ
エリート音学校「スクールオブロック(SOR)学園」には
世界を揺るがすほどの秘密が隠されている、という噂がある。
宇宙から飛来したという不思議な宝石を用いて作られた、伝説の七楽器――
伝説の楽器をすべて集めた者は、世界を思いのままに操る力を手に入れることができるという。
その伝説の楽器を集めたことで、学園はここまで大きくなったとのだという
しかし、伝説に語られる力は人に恵みを与えるだけではない。
大きすぎる力は、時に人を狂わせ、凄惨な事件を引き起こす。
それゆえに、血なまぐさい噂がSOR学園にははびこっているのだ。
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SOR学園の音楽祭といえば、「学園による音楽祭」としては世界最高峰である。
外部からの賓客は音楽界に強い影響を与える権力者、著名人ばかりであり、参加者は世界最高峰の演奏者達による「グループ」に限られる。
SOR音楽祭に参加した生徒は、それだけで未来の 音楽界を担う天才達であるという証明になる。
SOR学園の生徒6人組によって結成された音楽グループ「ゴーストプレイヤー」は、 最先端の音楽を、クラシックの奏法で表現することを目的としたグループだ。
グループ名は、SOR学園に伝わる怪談の一つ……誰もいない教室で 楽器を演奏するという「亡霊の演奏家≪ゴーストプレイヤー≫」にちなんでつけられた。
ピアニスト 、ヴァイオリニスト、チェリスト、ビオリスト、コントラベーシスト。
そして、彼らを統括する指揮者(マネージャー)の六人組。 演奏力だけではなく、見た目や 高いプロデュース力をもって、動画サイトで圧倒的な人気を博した「ゴーストプレイヤー」は 様々なコンサートにゲスト招待され、SOR音楽祭の出場グループへと選ばれるにいたった。
栄光の未来が約束されているはずの6人……しかし、ひとつの噂により状況は一変した。
マネージャーに関する悪評が広まったことでSOR音楽祭への出演が取り消されたのだった。
落胆する一同に、マネージャーは妙なことを言い始めた。
「伝説の楽器を手に入れる方法を発見した」
それは、SOR学園に伝えられる御伽噺(おとぎばなし)。
「手に入れれば、どんな願いも叶えられる」という、出所不明の都市伝説だった。
そんな「伝説の楽器」が手に入ったとマネージャーから連絡を受けた一同は、
ある大雨の日の放課後、グループの活動場所であるレッスン室に集められた。
そこで事件は起こった。
一番最初にレッスン室に入ったヴァイオリニストが、ピアノ盤に体を預けるようにして死んでいる マネージャーを発見したのだ。
響き渡る悲鳴を聞きつけ、メンバーがレッスン室に集まる。 マネージャーの死体を見て、パニックになった一同は、次々に悲鳴を上げる。
ピアニスト「なんで……なんでこんなこと!」
ビオリスト「首に傷が……殺されたんだ!」
そう叫んで、特にマネージャーと仲がいいピアニストとビオリストが死体に駆け寄り、縋りつく。
チェリスト「あの……き、教員を呼んできたほうが……いいんじゃ……」
コントラベーシスト「この時間だぞ? それに、台風が近づいてきてるし、もう誰も残ってないはずだ」
ヴァイオリニスト「……まずは警察に電話だ。」
一番最初に動揺から抜け出したヴァイオリニストが、スマートフォンに手をかける。
しかし、その手をコントラベーシストが止めた。
コントラベーシスト「待てよ。警察を呼んだら現場検証やらなんやらが始まるんだろ? 伝説の楽器が手に入らなくなるかもしんねーぞ」
ヴァイオリニスト「……伝説の楽器、か。本当に、そんなものが現実に存在するのか」
ヴァイオリニストが眉をひそめる。言葉とは裏腹に、顔は少し色めき立っている。
チェリスト「でも……マネージャーさんを殺した人が、居るってことですよね?」
ピアニスト「もしかしたら、私たちの中の誰かが……」
全員が、全員の顔を見回し、お互いに一歩距離をとった。
ビオリスト「調べてみよう……犯人が、どこかに隠れているだけかもしれないから……」
ビオリストがそうつぶやき、皆が静かにうなずく。
しかし、皆の瞳には、どこか胡乱(うろん)な光が宿っていた。

