七不思議002
ピアニスト
高校2年生の女性
SOR学園2年生の女子生徒。「ゴーストプレイヤー」ではピアノを担当している。良家の令嬢で、清楚で柔和な性格だが、心の内に激情を秘めている。
※以下は自己紹介の際のセリフになります。
「知ってると思うけど、2年生のピアニストだよ。
多分、マネージャーと一番仲が良かったのは私。
だから、何があっても犯人を見つけ出したいの。
みんな協力して。」


あなたの正体
※あなたは犯人です。
私には夢がある。
それは幼い頃「 あの子 」と一緒に見た、とある学園の音楽祭に自分も参加すること。
学園のホールで聞いた音楽は、それほどまで鮮烈に私の心に刻み込まれた。
世界最高峰の音学校――SOR学園。
その狭き門を通ることができるのは、確かな実績を積んだ若き音楽家達だけ。
まだ義務教育も始まっていない歳努力に努力を重ねた私は、夢を果たし、SOR学園に入学を決めたのだった。
その一年後、「 あの子 」もまた学園へと入学してきた。
幼い頃から私を慕ってくれていた彼女と共に「音楽祭」へ参加するため
私達はとある音楽グループを作った。
「ゴーストプレイヤー」――それが、私達のグループ名だ。
「 あの子 」は演奏者ではなく、 マネージャー としてグループをまとめることとなった。
私達はすぐにSOR学園の生徒達に声をかけ、メンバーを集た後、なんとか活動をスタートさせた。
SOR音楽祭に参加できるのは、大きな実績を持つ「グループ」に限られる。
実績、実績、実績……幼い頃から、いつも私が死に物狂いで手に入れてきたもの。
でも、 マネージャー の活躍で、実績作りは驚くほど順調に進んだ。
配信サイトを利用した活動で、ゴーストプレイヤーの名前は瞬く間に話題になり、
すぐに様々な音楽団から声がかかるようになって、私達は幾度もコンサートを開いた。
ゴーストプレイヤーは、SOR音楽祭の参加者候補にあがり、そこで発表する楽曲は
私が作曲することに決まった。マネージャーは、「夢みたい」と喜んでいた。
何もかもが計画通りだった……そう、途中までは。
ある日の下校時、私は何者かに尾行されていることに気がついた。
ゴーストプレイヤーの活動の影響で、熱心なファンが増えたことは感じていたけど、
まさかストーカーまで現れるなんて……。
マネージャー に相談したかったけど、
いつも忙しそうにしているあの子に心配かけたくなくて、「どうしようか」と悩んでいたある日、
私はゴーストプレイヤーの活動場所でもあった レッスン室でストーカーに
襲われてしまった。とっさに、近くにあった花瓶で殴り倒して、
倒れ伏せた彼を放置したまま急いで家に帰った 。
膝を抱えて眠れない夜を過ごし、翌日、レッスン室に行ったけど、ストーカーの姿はなかった。
あの後、ストーカーはどうしたのだろう……私の反撃で死んでしまったなんて
ことはないだろうけど、それ以来、姿を現さなくなったストーカーに私は恐怖し続けた。
それから、嫌なことが立て続けに起こった。 マネージャー が、様々な音楽団に対して
ゴーストプレイヤーの助力を行うよう、脅しをかけているといった噂が私の耳に届いた。
健気で、可愛くて、とても愛しいあの子がそんなことをするはずがない……
そう信じたかったけど、あの子は私に対して少し狂信的なところがあるから
私との「夢」を叶えるために無理してしまったのかもしれない。
しかたなく マネージャー の身辺調査を行っているうちに、
放課後のレッスン室で、あの子がピアノの演奏をしているのを聞いてしまった。
その音は、とても美しく、私の演奏とそっくりで……私の音よりも感動的だった。
私はその旋律に涙を流しながら、心の奥底に黒いものがジワリと滲んだのを感じた。
私の存在価値がすべて、失われてしまうような気がした。
それから、 マネージャー とうまくいかなくなった。
あんなに愛しかった あの子 が怖くなって、私は 彼女 を避けるようになった。
あの子 が、動揺して、落ち込んでいくのを知っていても、面と向かって
話し合う勇気が出なかった。
それでも、 マネージャー と一緒に「音楽祭」に出演するという夢だけは
捨てることはできなかった。
その夢への情熱だけが、私がまだ あの子 を大好きだという
証明として胸の内で煌々と輝いていた。だけど――。
最後に残されたその夢さえも崩れ去ってしまった。
理由は、 マネージャー の悪事がSOR学園の理事に伝わってしまったらしく、
「ゴーストプレイヤー」は「音楽祭」への参加を取り消されてしまったのだった。
私は、 マネージャー を部室に呼び出して問い詰めた。彼女は悪事について肯定も否定もしなかった。
代わりに、彼女は何かにとりつかれたように言った。
「私、ついに見つけたんです。伝説の楽器を手に入れる方法」
それは「 どんな願いでも、叶えてくれる 」という学園に伝わる御伽噺(おとぎばなし)だ。
そんな眉唾な都市伝説を、 マネージャー が信じているとは思わなかった。
後日、 マネージャー から
「伝説の楽器を入手する方法を見つけました。明日の放課後にレッスン室へ集合してください」
とメンバー全員へ向けて連絡が来た。
もし伝説の楽器を手に入れたとして、多分、私と マネージャー の願いは同じだ。
「SOR学園音楽祭に出ること」それは、私と あの子 の永遠の夢なのだから。
所持品
マネージャーの
悪事の証拠
マネージャーが各音楽団や有力な雑誌編集者達の秘密を握って脅し、ゴーストプレイヤーの宣伝やコンサートの開催を手伝わせた記録。
ピアニストの日記
どうやら、過去にストーカー被害を受けていた記録が書かれてある。
マネージャーとの
幼少期の写真
笑顔のマネージャーと、つまらなさそうな顔のピアニストが、並んで連弾している。
あなたしか知らない所持品の詳細情報
■ マネージャー の悪事の証拠:マネージャーのことが心配になり調査したが、結果は黒だった。
■ピアニストの日記:警察に届ける時の証拠などに利用しようとした。
■ マネージャー との幼少期の写真:別に不満があったわけではないが、写真は昔から苦手。でも、ピアニストにとっては大切な思い出。
当日の行動
当日の行動
5限課程修了の鐘が鳴り、レッスン室に向かった。
集合時間までにはまだ時間があったが、マネージャーから先に話したいと連絡があったのだ。
その途中、廊下に「学園新聞」が貼ってあったのを見かけた。
「レッスン室の亡霊、ゴーストプレイヤーの正体に迫る」
「学園に潜むドッペルゲンガー」なんて、オカルトめいた記事が並ぶ。
くだらないと思いつつ、一通り目を通してしまった。
レッスン室に入ると、青白い顔をしたマネージャーが待っていた。
マネージャーは「伝説の楽器」を手に入れるために、人の命が必要となると語りだした。
荒唐無稽な話に、眩暈すら覚える。彼女の瞳はあくまで真剣で、それが余計
滑稽さに拍車をかけていた。
マネージャーは、ここ最近の「悪事」について語り始めた。
様々な音楽団やプロモーターの弱みを握り、自分達を売り込むよう働きかけたのは事実だと。
しかし、それは幼い頃、ふたりで誓い合った「SOR音楽祭」に出るという夢を叶えるために
仕方なく行ったことなのだという。
彼女が何を言っているのか、私にはわからなかった。
窓の外を見ると雨が降りはじめており、
台風が近づいているのでまもなく校舎を閉めるという放送が流れた。
雨粒が窓を叩く音が響く中、マネージャーがゆっくりと私に近づいてくる。
私は恐怖を覚えた。
彼女が取り出したのは、真っ赤な染みが目立つ一枚の楽譜だった。
まるで魅了されたかのように、私の視線は楽譜に釘付けになってしまった。
それが何らかの不思議な力を持っていることが、直感的にわかってしまう。
赤い染みが、血であることも含めて。
マネージャーは、青白い顔に恍惚の表情を浮かべて語り始めた。
これは「伝説の楽器」の鍵となる楽譜だと。
しかし、伝説の楽器を手に入れるには
幾つかの鍵が必要になるのだという。
それを今から手に入れるのだというマネージャー。
視線が、血塗れの楽譜に吸い寄せられる。
マネージャーが、私の耳元で囁いた。
以前、ピアニストがここでストーカーと争っているのを目撃したこと。
死体の処理はマネージャーがしたこと……。
頭の中が、ぐわんぐわんと揺れている。
「大丈夫、すべて解決します。伝説の楽器さえあれば――」
気付いた時には、机の上に置かれていた「チェロ弦」に手を伸ばし彼女の首を絞めていた。
ハッとして手を離したが、マネージャーは既に息をしていなかった。
殺した拍子に、何かの錠剤が地面に落ちて散らばってしまったが、気にしている場合じゃない。
少し呆然とした後、すぐに考えた。
このままでは、私はお終いだ。なんとかしなければ。
マネージャーがピアノ椅子に腰かけているのを見て、
私はすぐにその場しのぎの策を思いつき、ビオリストに
「相談がある」と連絡して楽器保管庫に呼び出した。
それから、すぐ大型スピーカーにつながっているPCを起動し、遠隔操作で
再生できるスマートデバイスを持ち出して、音楽保管庫に向かった。
しばらく待機していると、ビオリストがやってきた。
私からの相談なんて、想像だにしていなかったのだろう。
ビオリストは少し困惑していた。
私は「最近、マネージャーと上手くいっていない」という相談をもちかけた。
理由は、マネージャーが自分を超えるピアノの技術を有していると知り、
まるで自分のアイデンティティを壊されたかのように感じたからだと打ちあけた。
話しながら、私は彼に背を向け、鞄の中に隠したスマートデバイスで音楽の再生を行った。
レッスン室から、私が演奏したピアノの音源が再生される。
ビオリストは、それを「マネージャー」の演奏だと勘違いしてくれたようだった。
死亡推定時間をずらしてアリバイを作る単純なトリックだが、上手くいったようだ。
音源の再生が終わった後は、勝手にオーディオソフトが落ちるよう設定してある。
あとは頃合いを見計らって、レッスン室に戻るだけだ。
私は、「今はマネージャーの演奏を聞きたくない」と言って、ビオリストを食堂に連れて行った。
食堂に来た私は、ビオリストから「マネージャーがどれほどピアニストを敬愛していたか」を
繰り返し何度も聞かされた。
その言葉のひとつひとつが、罪悪感となって心を突き刺す。
最近、マネージャーが強引な手法に及んでいるのも、彼女なりの理由があるはずだと
必死に説明するビオリスト。
それが真実だとしても、もう何もかも手遅れだ。
しばらく相談を続けた後、ビオリストからマネージャーと直接話し合ったほうがいいと諭され、
レッスン室に向かうことになった。
その道中 ヴァイオリニスト の悲鳴が響き渡った。
レッスン室に駆け付けると、 ヴァイオリニスト と チェリスト がマネージャーの死体を発見していた。
私は、鞄の中に隠してあったスマートデバイスをこっそり机の上に置いた。
改めて現場を見回し、罪悪感と興奮でチカチカする視界で、おかしなことが起きていることに気づく。
私が犯行に使ったチェロ弦、伝説の楽器である楽譜が無くなっている。
誰が、なんの為に……わからないが、でも、大丈夫……大丈夫なはずだ。
時系列まとめ
【五限終了のチャイムが鳴った】
レッスン室に向かう際中、廊下に貼ってあった学園新聞を見た。
都市伝説の「ゴーストプレイヤー」、「ドッペルゲンガー」の記事などを見た。
・少しして……
レッスン室に移動し、マネージャーと会話した。
マネージャーが自らの悪事についてと、それが音楽祭に出るためであることを暴露した。
彼女は「伝説の楽器」を求めているようだった。
【雨が降り始め、校舎を閉めるという放送が流れた】
マネージャーから血塗れの楽譜見せられた。
直感的にそれが「伝説の楽器」の鍵なのだと納得した。
また、マネージャーからストーカーを花瓶で殴ったところを見ていたのだと打ち明けられる。
いつの間にか、チェロ弦を使いマネージャーの首を絞めて殺してしまっていた。
ビオリストを呼び出し、スマートデバイスを持ち出して楽器保管庫に向かった。
・少しして……
ビオリストが来て、マネージャーと上手くいっていないことを相談した。
こっそりとスマートデバイスで、レッスン室からピアノの演奏が流れるように操作した。
【ピアノの演奏が始まった】
マネージャーの演奏を聞きたくない、と打ち明け
ビオリストと共に食堂へ移動することにした。
・少しして……
しばらく相談を続けた後、マネージャーと一緒に話し合うこととなり
レッスン室へ向かった。
【ヴァイオリニストの悲鳴が聞こえた】
すぐにレッスン室へ。現場にはヴァイオリニストとチェリストが居た。
鞄の中に隠してあったスマートデバイスを机の上に戻す。
全体MAP
あなたの秘密
① 私がマネージャーを殺した犯人 であることは、バレるわけにはいかない
あなたの目的
① 自分が犯人として拘束されない
あなたが事件に関与していないと偽装し、アリバイや証拠を集め、自分が犯人として疑われないように努力しましょう。他のプレイヤーにあなたのアリバイを確認させ、矛盾がないように注意しましょう。
② ストーカーを殺したのが自分(ピアニスト)であると知られないようにする
ストーカーを殺したことも、誰にも知られてはいけません。他のプレイヤーに「ストーカーを殺した犯人」であると断定されないようにしましょう。
③ マネージャーが伝説の楽器を使って何をしたかったのか調べる
最後の瞬間、マネージャーの様子は明らかに異様でした。彼女は果たして、伝説の楽器を使って何をしたかったのか、調査しましょう。
④ 伝説の楽器を手に入れる
これさえあれば、すべてが解決します。愛しいあの子を生き返らせて、音楽祭に参加しましょう。
行動指針
① マネージャーがやりたかったことを、代わりに実施しよう
今日、ゴーストプレイヤーが集められた理由を探し出し、それを実施する。
ゲームプレイのヒント
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SORMM Vol.02 ゴーストプレイヤー
あらすじ
エリート音学校「スクールオブロック(SOR)学園」には
世界を揺るがすほどの秘密が隠されている、という噂がある。
宇宙から飛来したという不思議な宝石を用いて作られた、伝説の七楽器――
伝説の楽器をすべて集めた者は、世界を思いのままに操る力を手に入れることができるという。
その伝説の楽器を集めたことで、学園はここまで大きくなったとのだという
しかし、伝説に語られる力は人に恵みを与えるだけではない。
大きすぎる力は、時に人を狂わせ、凄惨な事件を引き起こす。
それゆえに、血なまぐさい噂がSOR学園にははびこっているのだ。
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SOR学園の音楽祭といえば、「学園による音楽祭」としては世界最高峰である。
外部からの賓客は音楽界に強い影響を与える権力者、著名人ばかりであり、参加者は世界最高峰の演奏者達による「グループ」に限られる。
SOR音楽祭に参加した生徒は、それだけで未来の 音楽界を担う天才達であるという証明になる。
SOR学園の生徒6人組によって結成された音楽グループ「ゴーストプレイヤー」は、 最先端の音楽を、クラシックの奏法で表現することを目的としたグループだ。
グループ名は、SOR学園に伝わる怪談の一つ……誰もいない教室で 楽器を演奏するという「亡霊の演奏家≪ゴーストプレイヤー≫」にちなんでつけられた。
ピアニスト 、ヴァイオリニスト、チェリスト、ビオリスト、コントラベーシスト。
そして、彼らを統括する指揮者(マネージャー)の六人組。 演奏力だけではなく、見た目や 高いプロデュース力をもって、動画サイトで圧倒的な人気を博した「ゴーストプレイヤー」は 様々なコンサートにゲスト招待され、SOR音楽祭の出場グループへと選ばれるにいたった。
栄光の未来が約束されているはずの6人……しかし、ひとつの噂により状況は一変した。
マネージャーに関する悪評が広まったことでSOR音楽祭への出演が取り消されたのだった。
落胆する一同に、マネージャーは妙なことを言い始めた。
「伝説の楽器を手に入れる方法を発見した」
それは、SOR学園に伝えられる御伽噺(おとぎばなし)。
「手に入れれば、どんな願いも叶えられる」という、出所不明の都市伝説だった。
そんな「伝説の楽器」が手に入ったとマネージャーから連絡を受けた一同は、
ある大雨の日の放課後、グループの活動場所であるレッスン室に集められた。
そこで事件は起こった。
一番最初にレッスン室に入ったヴァイオリニストが、ピアノ盤に体を預けるようにして死んでいる マネージャーを発見したのだ。
響き渡る悲鳴を聞きつけ、メンバーがレッスン室に集まる。 マネージャーの死体を見て、パニックになった一同は、次々に悲鳴を上げる。
ピアニスト「なんで……なんでこんなこと!」
ビオリスト「首に傷が……殺されたんだ!」
そう叫んで、特にマネージャーと仲がいいピアニストとビオリストが死体に駆け寄り、縋りつく。
チェリスト「あの……き、教員を呼んできたほうが……いいんじゃ……」
コントラベーシスト「この時間だぞ? それに、台風が近づいてきてるし、もう誰も残ってないはずだ」
ヴァイオリニスト「……まずは警察に電話だ。」
一番最初に動揺から抜け出したヴァイオリニストが、スマートフォンに手をかける。
しかし、その手をコントラベーシストが止めた。
コントラベーシスト「待てよ。警察を呼んだら現場検証やらなんやらが始まるんだろ? 伝説の楽器が手に入らなくなるかもしんねーぞ」
ヴァイオリニスト「……伝説の楽器、か。本当に、そんなものが現実に存在するのか」
ヴァイオリニストが眉をひそめる。言葉とは裏腹に、顔は少し色めき立っている。
チェリスト「でも……マネージャーさんを殺した人が、居るってことですよね?」
ピアニスト「もしかしたら、私たちの中の誰かが……」
全員が、全員の顔を見回し、お互いに一歩距離をとった。
ビオリスト「調べてみよう……犯人が、どこかに隠れているだけかもしれないから……」
ビオリストがそうつぶやき、皆が静かにうなずく。
しかし、皆の瞳には、どこか胡乱(うろん)な光が宿っていた。

